ブシャール・ペール・エ・フィス|ブルゴーニュの伝統を守りながら革新を続ける大規模ドメーヌ

ブシャール・ペール・エ・フィス|Bouchard Pere & Fils

現在、コート・ドールとブーズロンに総面積130ヘクタールのブドウ畑を所有し、その内グラン・クリュが12ヘクタール、プルミエ・クリュが74ヘクタールという、他の追随を許さぬ大ドメーヌです。
1970~80年代に、一時ブシャールは衰退の時期を迎えますが、1980年代の後半から、とりわけ1994年にジョセフ・アンリオが経営を引き継いでから、品質が著しくよくなってきました。

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老舗シャンパンハウスの社長であり、ピノ・ノワール種とシャルドネ種を知り尽くしたアンリオは、栽培、醸造、熟成などあらゆる面に置いて改革を行いました。
約30の畑に気象台を設置して気象データを収集し、地中の温度や湿度まで把握しています。
病害対策はピンポイントで処置を行っています。
大手にも関わらず、有機栽培や収量制限を実践し、丁寧なワイン造りを行っています。
2005年に稼動を開始した新醸造所は伝統を尊重しながらも、最新技術も導入した施設です。畑の中心にあるため、葡萄収穫後すぐに搬入できるという利点があり、地上1階、地下2階建ての構造で、最適な温度・湿度管理の中、自然な重力の流れに沿った果汁にストレスを与えない環境においてワイン造りを行っています。
減農薬農法で育てられたブドウは、つぶさないように手で収穫し、12kgの小型ケースで運搬しています。醸造所に運ばれたブドウは1階にある選果台で丁寧に選別されます。地下1階で発酵・醸造された後、地下2階で熟成されます。
最新型の小型ステンレス発酵槽や木製発酵槽を完備し、区画毎に醸造を行っています。
伝統の「村や畑ごとの味(テロワール)」を表現しながら、安定した美味しさが味わえるワインが出来上がります。
ブシャール・ペール・エ・フィスからは、豊かで、甘美な赤ワインがたくさん生まれます。

豆知識

1731年ミッシェル・ブシャールが織物業として創業しました。
息子の時代にネゴシアンへの展開を図り、1775年にヴォルネーのカイユレ畑、タイユピエ畑などを取得し、ワイン業を開始しました。
3代目のアントワーヌは、フランス革命の時に国に没収され、民間に払い下げられたポテンシャルの高い畑を次々に購入し、1820年にはルイ11世と12世が築いたボーヌ城を購入し、その地下を熟成庫としました。

原産地
フランス/ブルゴーニュ/コート・ド・ボーヌ
格付け
特級